博打 › 遊び方ガイド › ブラックジャック ― 21を越えずに胴元を越える

3:2の配当、ソフト17ストップ、ダブルとスプリット。判断が結果を動かす卓
カードの合計を21に近づける。ただし越えたらその場で負け。 博打の賭場でただ一つ、引くか止まるかの判断が結果を動かす卓がブラックジャックです。 ここでは配当、胴元の決まりごと、ダブルとスプリットの条件、そして この卓に無いもの(保険・サレンダー)までを、実装どおりに解説します。
客と胴元が2枚ずつ受け取り、客だけが好きなだけ引ける。 21を越えずに、胴元より高い合計を作れば勝ちです。越えれば(バースト)、胴元が何を持っていても即負け。
ルーレットやバカラと違い、この卓は一人ずつ別の勝負です。 あなたの胴元はあなただけの胴元で、同じ部屋にいる誰かの引きがあなたの札に影響することはありません。 山札は4組(208枚)を使い、毎ハンド切り直します。



| カード | 点数 | 覚え方 |
|---|---|---|
| 2〜10 | そのままの数 | スートは関係ありません |
| J・Q・K | 10 | 絵札はすべて10。だから10・J・Q・K は同じ価値です |
| A | 1 または 11 | 21を越えない側に自動で数えられます |
エースを11と数えている手をソフトといいます。たとえば A+6 は「7でもあり17でもある」=ソフト17。 ここから10を引いても17のままでバーストしません。エースが1に落ちた手はハードです。
倍率は賭け金を含めた戻りです。
| 結果 | 中身 | 戻り | 100円なら |
|---|---|---|---|
| ブラックジャック | 最初の2枚で21(3:2) | ×2.5 | ¥250 |
| 通常の勝ち | 胴元より高い、または胴元がバースト(1:1) | ×2.0 | ¥200 |
| 引き分け | 同点(プッシュ) | 返却 | ¥100 |
| 負け | 胴元より低い | 0 | 没収 |
| バースト | 21を越えた | 0 | 没収 |
| 手 | できること | 条件 |
|---|---|---|
| ヒット | もう1枚引く | 21を越えるまで何回でも |
| スタンド | いまの合計で止める | いつでも |
| ダブル | 同額を追加し、1枚だけ引いて自動ストップ | 最初の2枚のときだけ |
| スプリット | 同じ価値のペアを同額追加で2手に分ける | 10・J・Q・K は同じ価値として分割可 |
分けた手がまたペアになれば、さらに分けられます(合計4手まで)。分けた手でのダブルも可能です。 ただしエースを分けたときは各1枚で打ち止め——追加で引くことはできません。 そしてスプリット後にできた21は通常の勝ちで、3:2にはなりません。 ブラックジャックとして扱われるのは、配られた最初の2枚だけです。
胴元には判断がありません。16以下なら必ず引き、17以上なら必ず止まる——それだけです。
もう一つ、先にブラックジャックだけ確認する決まり(ピーク)があります。 胴元の見せ札がエースか10のとき、伏せ札を先に覗いてブラックジャックかどうかを判定し、 そうならその場で勝負が終わります。ダブルやスプリットで足した金が、後から出てきた胴元のブラックジャックに 飲まれることはありません。
| できごと | 確率 | 目安 |
|---|---|---|
| 最初の2枚でブラックジャック | 約4.76% | 21回に1回ほど |
| 1枚目が10・J・Q・K | 約30.8% | 13枚中4枚 |
| 12から引いてバースト | 約31% | 10・J・Q・K を引いたとき |
| 16から引いてバースト | 約62% | 5以下しか助からない |
4組の山札から計算した値です(バーストの確率は残り札の偏りを無視した概算)。 16という手が嫌われるのはこの数字のためで、引いても止まっても分の悪い、卓でいちばん苦しい合計です。
ブラックジャックには、長年かけて計算され尽くした「基本戦略」があります。全部を覚える必要はありません。 効きが大きい順に、いくつかだけ。
| 場面 | すること | 理由 |
|---|---|---|
| 17以上 | 止める | 引けばほぼバースト。胴元のバーストを待つ |
| 11 | ダブル | 10を引けば21。1枚で決まる場面 |
| A・A と 8・8 | 分ける | 12と16という最悪の合計を、二つの良い手に作り替える |
| 10・10 | 分けない | 20はすでに強い。壊す理由がない |
| 5・5 | 分けない | 10として扱ったほうがよい(ダブルの場面) |
| 12〜16/胴元が2〜6 | 止める | 胴元が自滅しやすい。自分から越えにいかない |
| 12〜16/胴元が7以上 | 引く | 止まっても勝てない。バーストを承知で17を目指す |
判断が入る卓だからといって、必勝にはなりません。上の指針は負けを最小にするためのもので、 それでも家の取り分は残ります。ページ末の実測還元率をご確認ください。
起源は17〜18世紀のヨーロッパで遊ばれたヴァンテアン(Vingt-et-un=21)とされます。 19世紀にアメリカへ渡り、客を集めるために「スペードのジャック+エース」に特別配当を出した店があり、 その札の組み合わせ——black jack——が遊びの名前として残りました。
1962年、数学者エドワード・ソープが『Beat the Dealer』でカードカウンティングを公表し、 店側は山札を増やし、切り直しを早め、機械を導入して応じました。 博打の卓が毎ハンド切り直すのも同じ理屈です。数えても意味がないようにしてあります。
日本の賭場ではおいちょかぶが、同じ「決められた数に近づける」遊びとして四百年遊ばれてきました。 あちらは下1桁で9、こちらは21。引くか止まるかで迷う気持ちは、まったく同じものです。
| 語 | 意味 |
|---|---|
| ブラックジャック | 最初の2枚で21。3:2で払われる |
| バースト | 合計が21を越えること。その時点で負け |
| ソフト/ハード | エースを11と数えている手がソフト、1に落ちた手がハード |
| プッシュ | 胴元と同点。賭け金はそのまま戻る |
| アップカード | 胴元の見せ札。戦略はこの1枚を見て決める |
| シュー | カードを入れておく箱。この卓は4組 |
| DAS | スプリットした手でもダブルできること。博打は可 |
さらに詳しくは賭博用語集をご覧ください。
3:2です。最初の2枚で21(エース+10・J・Q・K)が出たら、賭け金を含めて2.5倍が戻ります。100円なら250円です。近年の実店舗で増えている6:5の卓とは違い、博打では昔ながらの3:2を採用しています。
博打のブラックジャックに保険はありません。サレンダー(降参して半額回収)やイーブンマネーもありません。胴元の見せ札がエースや10のときは、先にブラックジャックの有無だけが確認され、無ければそのまま勝負が続きます。もともと保険は客側が損をしやすい賭けなので、無いこと自体は不利ではありません。
17以上になれば必ず止まります。エースを11と数えた「ソフト17」(A+6など)でも引きません。胴元が17で止まるルールは、ソフト17で引く卓より客に有利です。
どちらもできます。ダブルは最初の2枚のときだけ、同額を追加して1枚だけ引き、自動的にストップします。スプリットは同じ価値のペア(10・J・Q・Kは同じ扱い)を同額追加で2手に分け、分けた手がまたペアになればさらに分けて合計4手まで。分けた手でもダブルできます。エースを分けた場合は各1枚で打ち止めで、その21は通常の勝ち(3:2にはなりません)。
通用しません。博打のブラックジャックは4組の山札を毎ハンド切り直します。前のハンドで何が出たかは次のハンドに一切影響しないため、残り札を数える意味がありません。
1〜3手まで同時に賭けられます。手ごとに別の金額を置け、左から順に打っていきます。考える時間は1手ごとに40秒で、切れると自動的にスタンドになります。
3:2の配当と17ストップという条件だけを見れば、基本戦略で打つブラックジャックは カジノゲームでも屈指に客の取り分が大きい部類です。上の数値は、それに 運営による結果の調整を含んだ長期平均の実測値です (モンテカルロ・シミュレーション、2026-09-20 測定)。調整の内容と全ゲームの実測値は 利用規約 第3条の2 に記載しています。短期の勝ち負けは この数値から大きく外れます。