博打 › 遊び方ガイド › バカラ ― 閑か荘か、選ぶのはそれだけ

下1桁が9に近い方が勝つ。配当・引く条件・寺銭5%のしくみ
二つの手にカードが配られ、下1桁が9に近いほうが勝つ。 客がすることは、始まる前に閑(プレイヤー)か荘(バンカー)か和(タイ)を選んで金を置くこと、それだけです。 引くか止まるかの判断すらありません。だからこそ世界中のカジノでいちばん金が動く遊びになりました。 ここでは博打のバカラの配当、3枚目を引く条件、そして荘だけに5%がかかる理由を解説します。
卓には閑(かん/PLAYER)と荘(そう/BANKER)という二つの手だけがあります。 あなたは客ですが「閑」ではありません。どちらが勝つかに金を置く、いわば外からの賭けです。
カードは8組のシューから配られ、一勝負ごとに切り直します。 そしてルーレットと同じく、この卓は全員で同じ一勝負を共有します。 隣の客も、あなたも、まったく同じ2枚——あるいは3枚——を見ています。




| カード | 点数 |
|---|---|
| A | 1 |
| 2〜9 | そのままの数 |
| 10・J・Q・K | 0 |
合計して下1桁だけを見ます。7+8=15 なら「5」。9+K=9 なら「9」。 10を越えることはなく、上は9、下は0です。
倍率は賭け金を含めた戻りです。
| 賭け先 | 的中条件 | 戻り | 100円なら |
|---|---|---|---|
| 閑 PLAYER | 閑が9に近い | ×2.00 | ¥200 |
| 荘 BANKER | 荘が9に近い(寺銭5%) | ×1.95 | ¥195 |
| 和 TIE | 同点(8:1) | ×9.00 | ¥900 |
和が出たとき、閑・荘に賭けていた金は全額返ってきます(負けにはなりません)。
ここは客の判断が入らない部分ですが、バカラをいちばん誤解されやすいところでもあります。順に見ます。
| 荘の合計 | 閑の3枚目が… | 荘は |
|---|---|---|
| 0・1・2 | 何であれ | 引く |
| 3 | 8 以外 | 引く |
| 4 | 2〜7 | 引く |
| 5 | 4〜7 | 引く |
| 6 | 6 か 7 | 引く |
| 7 | — | 止まる |
覚える必要はありません。卓が自動で処理します。ただ、この表を眺めると 「荘はいつも一手あとに動ける」という有利さが見えてきます。寺銭5%はその代金です。
8組のシューで計算した、それぞれの結果が出る割合です。
| 結果 | 出る確率 | 戻り | 払い戻し率 |
|---|---|---|---|
| 荘 BANKER | 45.86% | ×1.95 | 98.9% |
| 閑 PLAYER | 44.62% | ×2.00 | 98.8% |
| 和 TIE | 9.52% | ×9.00 | 85.6% |
閑と荘の払い戻し率は、寺銭を引いたあとでほぼ並びます。これがバカラの美しさで、 どちらを選んでもほとんど変わらない——わずかに荘が上、という結論になります。
バカラには「大路」「大眼仔」など、出目を書き留める罫線の文化があります。 卓の脇に履歴が並んでいるのもそのためです。
ただし、読んでも当たりません。博打のバカラは一勝負ごとにシューを切り直す—— つまり前の勝負と次の勝負のあいだに物理的なつながりがないためです。 「荘が6回続いたから次は閑」という考え方は、 丁半で「丁が続いたから次は半」と考えるのと同じ誤りです。 履歴は流れを眺めて呼吸を整えるためのもので、予測の道具ではありません。
起源は15〜19世紀のイタリアからフランスにかけて、とされます。名前はイタリア語の baccara(ゼロ)から——10と絵札が0点であることを指した言葉です。
20世紀半ば、キューバ経由でアメリカに渡った形がプントバンコで、 客の判断を完全に無くし、引く引かないをすべて規則にしたのがこの版です。博打の卓もこの系統です。 その後マカオで爆発的に広まり、いまや世界のカジノ収益の中心はバカラになりました。 判断が要らず、金額だけが物を言う——その意味では、日本の丁半ともっとも近い性格の遊びです。
| 語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 閑 | かん | PLAYER の側。客そのものではなく、卓の二つの手の一方 |
| 荘 | そう | BANKER の側。勝ち金に寺銭5%がかかる |
| 和 | わ | TIE=引き分け。×9.00、閑・荘は返却 |
| ナチュラル | — | 最初の2枚で8か9。その場で決着 |
| シュー | — | カードを入れる箱。この卓は8組 |
| コミッション | — | 荘の勝ちから引かれる5%。日本語でいう寺銭 |
| 罫線 | けいせん | 出目の記録。読んでも次は当たらない |
さらに詳しくは賭博用語集をご覧ください。
わずかに荘(バンカー)です。荘は3枚目を引く条件が有利に組まれているため勝つ回数が多く(8デッキで約45.9%対44.6%)、その差を埋めるために勝ち金から寺銭5%が引かれます。差し引くと荘のほうがほんの少しだけ客に有利で、和(タイ)はどちらより大きく不利です。
荘は最後に引くかどうかを決められるぶん、構造的に勝ちやすいからです。そのままの1:1では客が有利になってしまうため、勝ち金の5%を寺銭として引いて釣り合いを取ります。博打では的中で×1.95、つまり100円が195円になります。負けたときに追加で取られることはありません。
客が決めることはなく、すべて自動です。どちらかが8か9(ナチュラル)ならその場で終了。そうでなければ閑は5以下で1枚引き、6・7なら止まります。荘は閑が引かなかったときは5以下で引き、閑が引いたときは自分の点と閑の3枚目の数字の組み合わせで決まります。
閑と荘に賭けていた場合は全額そのまま返ってきます。和に賭けていた場合だけが的中で、賭け金を含めて9倍(8:1)です。ただし和が出るのは約9.5%で、配当と釣り合っていないため、長く続けると閑・荘よりはっきり損をします。
当たりません。博打のバカラは8組のシューを一勝負ごとに切り直すため、前の勝負の出方が次に影響することは仕組みのうえでありえません。履歴は流れを眺めるためのもので、予測の道具ではありません。
ありません。博打のバカラで賭けられるのは閑・荘・和の三つだけです。プレイヤーペア、バンカーペア、パーフェクトペア、ラッキー6といった脇の賭けは実装していません。
バカラの配当そのものは、閑・荘に賭けるかぎり払い戻し率98.8%前後という きわめて客に近い設計です。上の数値は、それに運営による結果の調整を含んだ 長期平均の実測値です(モンテカルロ・シミュレーション、2026-09-20 測定)。調整の内容と全ゲームの実測値は 利用規約 第3条の2 に記載しています。短期の勝ち負けは この数値から大きく外れます。