博打 › 遊び方ガイド › 丁半 ― 二つの賽が決める、最も古い勝負

サイコロ2個の合計が偶数(丁)か奇数(半)か。ルール・確率・歴史のすべて
壺(つぼ)の中で二つの賽が転がり、盆茣蓙の上に伏せられる。張るのは「丁」か「半」か、それだけ。 日本の賭博のなかでもっとも古く、もっとも単純で、それゆえにもっとも凄みのある勝負が丁半です。 ここでは丁半のルール、出目の確率、配当のしくみ、そしてこの遊びが生まれた背景までを解説します。
丁半(ちょうはん)は、サイコロ2個の合計が偶数なら「丁」、奇数なら「半」という、 たったそれだけの賭けです。役も手札もなく、腕前が入り込む余地もありません。 壺振りが壺を伏せ、客が丁か半に張り、壺が開く。勝負は数秒で終わります。
単純だからこそ、丁半は金額と度胸の勝負になります。時代劇や任侠映画で 「丁か半か」と声が飛ぶ場面が印象的なのは、この遊びが技術ではなく覚悟を映すからです。
| 合計 | 丁/半 | 出方 | 組み合わせ |
|---|---|---|---|
| 2 | 丁 | 1-1 | 1通り |
| 3 | 半 | 1-2 | 2通り |
| 4 | 丁 | 1-3/2-2 | 3通り |
| 5 | 半 | 1-4/2-3 | 4通り |
| 6 | 丁 | 1-5/2-4/3-3 | 5通り |
| 7 | 半 | 1-6/2-5/3-4 | 6通り |
| 8 | 丁 | 2-6/3-5/4-4 | 5通り |
| 9 | 半 | 3-6/4-5 | 4通り |
| 10 | 丁 | 4-6/5-5 | 3通り |
| 11 | 半 | 5-6 | 2通り |
| 12 | 丁 | 6-6 | 1通り |
サイコロ2個の目の出方は全部で6×6=36通り。合計が偶数になるのは 1+3+5+5+3+1=18通り、奇数も2+4+6+4+2=18通り。 つまり丁と半はきっかり半分ずつで、どちらかが出やすいということはありません。
合計7がもっとも出やすい(6通り)のは事実ですが、7は半のひとつにすぎず、 半全体が有利になるわけではない点に注意してください。
丁半の配当は本来「当たれば倍」、つまり2.00倍です。そこから胴元の取り分である 寺銭(てらせん)が引かれます。博打では勝ち分にのみ5%の寺銭がかかり、 払戻しは賭け金の1.95倍。負けたときに追加で取られることはありません。
| 賭け金 | 的中時の払戻し | 手取りの儲け |
|---|---|---|
| ¥100 | ¥195 | +95 ¥ |
| ¥1,000 | ¥1,950 | +950 ¥ |
| ¥10,000 | ¥19,500 | +9,500 ¥ |
丁半が広く行われるようになったのは江戸時代です。賭場は「鉄火場」と呼ばれ、 畳に敷かれた盆茣蓙(ぼんござ)を囲んで客が座りました。壺皿に賽を入れて振り、 伏せる役が壺振り。場を開くことを「開帳」といい、 仕切る者が胴元です。
博徒(ばくと)と呼ばれる者たちが賭場を仕切り、寺銭で生計を立てました。 のちの任侠映画が繰り返し描いたのは、この盆茣蓙の緊張感です。背中の彫り物を見せて座る男たち、 読み上げられる「丁方ないか、半方ないか」という声——丁半は日本の賭博文化の原型といえます。
| 語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 丁 | ちょう | 合計が偶数 |
| 半 | はん | 合計が奇数 |
| 壺振り | つぼふり | 壺皿で賽を振り、伏せる役 |
| 盆茣蓙 | ぼんござ | 賽を振る場に敷く茣蓙。賭場そのものも指す |
| 寺銭 | てらせん | 胴元の取り分。勝ち金から引かれる |
| ゾロ目 | ぞろめ | 二つの賽が同じ目。必ず丁 |
さらに詳しくは賭博用語集をご覧ください。
丁半に必勝法はありません。確率が五分五分で固定されている以上、どちらに張るかで期待値は変わらないからです。 工夫できるのは金額の配分だけになります。
負けたら倍額を張る(マーチンゲール)といった方法は、資金が無限にある場合にしか成立しません。 実際には連敗が数回続いただけで賭け金は跳ね上がり、上限や残高にぶつかって破綻します。 一回の賭け金を資金の数%に抑え、あらかじめ決めた回数で切り上げるほうが、賭場に長く座っていられます。
サイコロ2個の合計が偶数になる目は36通り中18通り、奇数も18通りです。したがって理論上の確率は正確に50%ずつで、どちらかが出やすいということはありません。ただし払戻しには寺銭がかかるため、長く続ければ賭けた総額は少しずつ目減りします。
ゾロ目(1-1、2-2など)は必ず「丁」です。同じ数を2つ足せば必ず偶数になるためで、「ゾロ目はいつも丁」と覚えておけば迷いません。
胴元(主催者)が取る手数料のことです。博打では勝ち金からのみ差し引くのが習わしで、丁半では勝ち分に対して5%。そのため的中時の払戻しは賭け金の2.00倍ではなく1.95倍になります。
できません。サイコロの各回は独立していて、直前に丁が何回続いたかは次の目に影響しません。「そろそろ半が出るはず」という考え方(ギャンブラーの誤謬)は数学的に誤りです。
丁半の出目そのものは偶数18通り・奇数18通りの五分五分ですが、寺銭5%と運営による結果調整を含めた実際の平均還元率は次のとおりです。
この数値は、運営による結果の調整を含んだ長期平均の実測値です
(モンテカルロ・シミュレーション、2026-09-20 測定)。調整の内容と全ゲームの実測値は
利用規約 第3条の2 に記載しています。短期の勝ち負けは
この数値から大きく外れます。