博打 › 遊び方ガイド › 本引き ― 一枚の札に、張り方で挑む

六択の勝負を七通りに組み替える、上方の賭博
親が一枚だけ札を伏せる。子はそれを当てる——ただそれだけの勝負が本引きです。 ただし、当て方は一通りではありません。一点に絞るか、二枚三枚に散らすか。 七種の張り方のどれを選ぶかに、この遊びの全部が詰まっています。
本引き(ほんびき)は、親が1〜6の札から一枚を伏せて選び、 子がその札を当てる遊びです。丁半が二択であるのに対し、本引きは六択。 そのぶん配当は大きく、一点で当てれば×6になります。
ただし本引きの妙味は、一点張りだけではないところにあります。 複数の札を同時に覆い、それぞれに違う倍率を割り当てる張り方が七種類用意されていて、 どれを選ぶかで勝ち筋の形がまるで変わります。






親はこの六枚から一枚を伏せる。当てるのはその一枚だけだ。
| 張り方 | 枚数 | 倍率 | 性格 |
|---|---|---|---|
| スイチ | 一点 | 大 ×6 | 保険なしの一発勝負 |
| グニ | 二点 | 大 ×4 / 中 ×2 | 中庸取り |
| トマリ八分 | 三点 | 大 ×2.2 / 中 ×2 / 止 ×1.8 | ほぼ均等。ぬるい三点 |
| ヤマポン | 三点 | 大 ×4.4 / 中 ×0.8 / 止 ×0.8 | 頂上狙い |
| ロクサンピン | 三点 | 大 ×4.2 / 中 ×1.2 / 止 ×0.6 | 序列を付けた三点 |
| ソウダイ | 四点 | 大 ×4.5 / 他 ×0.5 | 広く覆う総取り型 |
| 箱張り | 四点 | 大 ×2.4 / 中 ×1.6 / 止 ×1.2 / 並 ×0.8 | もっとも振れ幅が小さい |
覆った札には順位を付けます。大が本命、中が二番、 止が三番、並が四番。同じ三点張りでも、 トマリ八分のようにほぼ均等に配るか、ヤマポンのように本命へ寄せるかで性格が変わります。
七種の張り方は、覆った札の倍率を合計すると必ず ×6 になるように設計されています。 スイチは 6、グニは 4+2=6、箱張りは 2.4+1.6+1.2+0.8=6。 札は6枚なので、どの張り方を選んでも「当たる確率 × 倍率」は同じになります。
つまり張り方で有利不利は生まれません。変わるのは振れ幅だけです。 スイチは6回に1回しか当たらないかわりに大きく、箱張りは3回に2回当たるかわりに小さい。 自分がどれだけの揺れに耐えられるかで選ぶ、というのが本引きの考え方です。
胴元の取り分は寺銭8%だけで、しかも勝ち金からのみ引かれます。 外れた回に追加の徴収はありません。これは江戸以来の賭場の慣習をそのまま残したかたちです。
本引きは関西の賭場で好まれた遊びとして知られています。 親が一枚を伏せ、子が張り方を宣言するという段取りは、丁半よりも静かで、読み合いの色が濃い。 任侠映画で本引きの場面が「間」で見せられるのは、この静けさゆえです。
札を当てるという一点ではおいちょかぶと同じカブフダ文化の流れにありますが、 役を作らず、ただ一枚を指すという潔さが本引きの持ち味です。
配当の合計はどの張り方でも同じ(覆う札の倍率の合計が6)になるよう設計されています。違うのは振れ幅だけで、スイチ(一点・×6)は当たれば大きく当たりにくい、箱張り(四点)は当たりやすいが配当が小さい、という関係です。
勝ったときの勝ち金からのみ8%が引かれます。外れたときに追加で取られることはありません。
札は1〜6の6枚ですから、一点に絞るスイチが当たる確率は6分の1、約16.7%です。当たれば×6ですが、6回に5回は外れます。
張り方のなかでの順位です。大が本命、中が二番、止が三番、並が四番で、それぞれ倍率が決まっています。どの札を大にするかは自分で選びます。
張り方ごとの倍率は合計が ×6 になるよう公平に設計されていますが、寺銭8%と運営による結果調整を含めた実際の平均還元率は次のとおりです。
この数値は、運営による結果の調整を含んだ長期平均の実測値です
(モンテカルロ・シミュレーション、2026-09-20 測定)。調整の内容と全ゲームの実測値は
利用規約 第3条の2 に記載しています。短期の勝ち負けは
この数値から大きく外れます。